PMBRの6日間コースの初日。科目はTorts。
7月に受験する学生は5月に、2月に受験する学生は12月(か1月?)に受講するのだが、7月受験生でも受講料をすべて支払っていれば、2月受験生向けの講座が無料で受けられる(dry runというらしい)。
6日間でTorts、Criminal Law、Constitutional Law、Contracts、Property、EvidenceというMBE(Multistate Bar Exam)の6科目全てを駆け足で通り抜けるため、1年生(1L)の時にこれらの科目を受講していたJDならばともかく、LLMは受けてもちんぷんかんぷんという評判だったのでどうしようか迷ったが、どれくらい解らないのか体験するのも良いかと思い受講してみることに(無料だし)。
205 West Randolph Street(Randolph & Wells Sts.)にあるChicago Kaplan Center Downtownで受講。Morning ClassとEvening Classがあり、僕はEvening Classに振り分けられた。
Evening Classでは、16:00から教科書(初日に配られる。6-Day Foundation Course Workbookという題名で、各科目について、50問の練習問題とその解説+MIGというOUTLINEで構成されている)の練習問題50問を90分で解き、30分の休憩を挟んで18:00から21:30までで問題の解説をしていく(1時間毎に10分間の休憩あり)というスケジュール(Morning Classでは、9:00から練習問題、12:00から解説とのこと)。なぜか、4日目からはMorning Classと同じ9:00開始になっているのが気にかかるがまぁそれはよしとする。
講師は、Maryam AhranjaniというAmerican Universityの先生。調べてみたら、大学では憲法の先生らしい。
で、まず練習問題を90分で解くが、とりあえず90分間連続で4択の事例問題を解き続けるということに頭が拒否反応を示す。全く知識がない状態で受けているせいかとも思ったが、ある程度勉強して臨んだMPREを受けたときにも同じ症状が出たのでそうでもないと思われる。本番は午前3時間、午後3時間で計200問という拷問のような試験なので、無理矢理慣らすしかない。
30分間休憩して、その後は解説。まずは、そもそもMBEとはという解説から。
MBEとは、Torts、Criminal Law(Criminal Procedureを含む)、Constitutional Law、Contracts、Property、Evidenceの6科目の試験で、全部で200問を6時間解くというもの。4択・マークシート。
1科目について、33問から34問出題される。平均の正答数はConstitutional Lawが23問程度で最も高く、次いでTortsとContractが22問程度、Criminal Lawが18-19問程度でこれに続き、Evidence/Propertyが17問程度で正答数が最も悪いとのこと。
200問中120問の正解を目標にすればよいらしい。4択で6割なら楽勝かと思われたが、練習問題の採点結果は50問中16問という適当にマークした場合の期待値12.5とそんなに変わらないものとなったので予断を許さないというか、全然できないことが判明(当たり前だが)。
後は、ひたすら問題+トピックの解説。
例えばこういう問題。
事例:
LucyとLenny Luckenbackは結婚していて、Lonnie、LynnieとLucky(それぞれ6歳、8歳、10歳)という3人の子供がいます。Luckenback家は、裏庭にMookieというペットのゴリラを飼っています、Mookieは完全に飼い慣らされており、子供達とよく遊んでいます。Luckenback家は、最高度の注意を払ってMookieが敷地から出ないようにしていましたが、ゴリラはある日逃げだし、近くの校庭で遊んでいる子供達に近づいていきました。子供達の母親の1人であるBerthaは、ゴリラが娘を攻撃しようとしていると誤解し、娘を守ろうと娘に駆け寄りました。焦った、Berthaは石に躓いて転び、足を骨折しました。
問題:
もしBerthaが彼女の怪我に関してLuckenback家を訴える場合、原告はおそらく:
(A) 勝訴する、なぜならLuckenback家はゴリラが逃げ出したことから生じる損害について厳格責任を負っているから。
(B) 敗訴する、なぜならLuckenback家はゴリラが敷地から逃げ出さないように最高度の注意を払っていたから。
(C) 敗訴する、なぜならそのゴリラは飼い慣らされており、Berthaの子供に危害を与える危険はなかったから。
(D) 敗訴する、なぜならそのゴリラはBerthaに実際に怪我をさせたことについて責任を負わないから。
僕の答えは、(E) そんなん知るか。だったが、正解は(A)。
で、米国Tortsの下では、厳格責任(Strict Liability-ある行為の結果について、故意または過失がなくても責任を負うこと)を負うのは、
-非常に危険な(Ultrahazardous/Abnormally dangerous)活動への従事
-製造物責任、
-猛獣(Wild Animals)
の3つの場合という解説がつく。
Ultrahazardousの例としてまた別の問題が、製造物責任の問題も別に用意されていて、それぞれの問題を解いていく中で一通りの知識の確認ができるという構成。
ちなみに、解説欄には猛獣とそれ以外の動物(Domesticated Animals-家畜)の例も挙げられていて、
猛獣:
ライオン、トラ、クマ、ゾウ、オオカミ、サル、ガラガラヘビ、ワニ、ダチョウ、ツェツェバエ、“キラー”ビー、番犬
家畜:
ウシ、ヒツジ、ウマ、イヌ、ネコ、ラクダ、オウム、ハチ、ヤギ
とのこと。
キラービーってドラクエのキャラだと思っていたとか、ダチョウはだめでラクダがよいのは何故なのかとかそういうことを考えている暇もなく授業はあっというまに進んでいく。
そんなこんなで結構3時間半はあっという間に過ぎた(必死でパワポを写していたせいもあるが)。何を言っているのかさっぱり解らないということはなく、仮にも1学期ロースクールで授業を聞いていれば、何となくはわかるんじゃないかと思う。
LLMはロースクールでは受講できない基礎科目(他の大学ではどうかしらないが)を、駆け足とはいえ受講できるよい機会だし、冬休みぼけを防ぐためにも、時間があれば受けた方がよいというのが一日目を終えた段階での感想。
後、そもそも問題文に必ず解らない単語がいくつかあるというのも問題(例でいうと、stumble(躓く)とか、これは致命傷にはならないが、病名が解らないのが結構痛い気がする。)でもこれは今更英単語本をやるわけにはいかないので地道に辞書を引いていくしかない。
2007年12月27日木曜日
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